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営業ツール比較で迷わない!SFA・MAの違いと8つの選定ポイント

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SonogoSonogo編集部
営業ツール比較で迷わない!SFA・MAの違いと8つの選定ポイント

BtoB営業において、確度の高い商談を効率的に増やすには、自社に最適な営業ツールの選定が不可欠です。

しかし、SFAやMA、バーティカルSaaSなど多種多様なシステムが存在するため、どれを選べば良いか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

本記事では、営業ツール比較を行う上で欠かせない8つの選定ポイントを中心に、SFA・MAの比較や、汎用型と業界特化型(バーティカルSaaS)の選び方を具体的に解説します。

選定ポイント1:自社の課題と目的を特定する

営業ツール比較のポイント1の図解

営業ツールを導入する最大の目的は、属人的な業務を減らし、営業担当者が商談などのコア業務に集中できる環境を作ることです。自社に最適なシステムを選ぶためには、まず導入による具体的な効果を理解し、自社の課題と照らし合わせる必要があります。

近年、SaaS型のビジネスツール導入は急速に進んでいます。Bundle by freeeの調査によると、2年前と比較して企業のSaaS利用数は80%以上増加しています。システムを導入した企業の79%が、アカウント管理の工数削減やコスト削減といった効果を実感しています(出典: Bundle by freee、「情シスのSaaS利用実態調査レポート」)。

自社の課題が「日々の入力作業の削減」なのか、「チーム全体の売上予測の可視化」なのかを明確にしましょう。さらに、商談時にBANT(予算・決裁権・ニーズ・導入時期)やSPIN(状況・問題・示唆・解決)といったヒアリングフレームワークを標準化したいのかなど、具体的な目的を言語化することが、営業ツール比較を行う際の最初の判断基準となります。

また、ツールの導入と並行して、現場の提案手法を見直すことも重要です。商談の質を高める具体的なアクションとして、営業資料をペライチ(1枚)でまとめる構成術!決裁者を動かす3つのコツとサンプル もぜひ参考にしてください。

選定ポイント2:SFA・MAの比較で目的別の違いを把握する

最適なBtoB営業ツールを選ぶためには、各ツールの役割の違いを正確に把握することが不可欠です。ここでは、SFA・MAの比較を中心に、それぞれの得意領域と代表的なツールを整理します。

ツール種別主な目的得意な領域代表的な機能代表的なツール例
MA (マーケティングオートメーション)見込み顧客の獲得・育成マーケティング〜商談創出リードスコアリング、シナリオメール配信HubSpot (Marketing Hub)、Account Engagement (旧Pardot)、BowNow
SFA (営業支援システム)商談の可視化・成約率向上商談開始〜受注案件進捗管理、営業活動履歴の記録Salesforce (Sales Cloud)、Mazrica Sales、eセールスマネージャー
CRM (顧客関係管理)顧客ロイヤルティの向上受注後〜継続利用顧客情報の統合管理、問い合わせ履歴の管理kintone、Salesforce、HubSpot CRM

「見込み顧客はいるが、アプローチのタイミングが分からず放置されている」という課題があれば、HubSpotやBowNowなどのMAが適しています。一方、「商談数はあるが、属人的な営業スタイルにより失注理由が分析できていない」という状況であれば、SalesforceやMazrica SalesなどのSFAの導入が優先されます。

ツールで業務効率化を図る一方で、実際の商談で顧客の心を動かすには質の高い提案資料も欠かせません。無料パワポで成約率UP!「刺さる」営業資料テンプレートの活用と作成術も参考に、顧客へのアプローチの質を底上げしましょう。

選定ポイント3:汎用型・バーティカルSaaSの比較

営業ツール比較のポイント3の図解

ツールの選定において迷いやすいのが、業種を問わず利用できる「ホリゾンタルSaaS(汎用型)」と、特定の業界に特化した「バーティカルSaaS(特化型)」のどちらを選ぶかという点です。汎用型・バーティカルSaaSの比較において、それぞれのメリットとデメリットを明確にしておくことが重要です。

タイプメリットデメリット具体的なツール例
汎用型(ホリゾンタルSaaS)拡張性が高く、他システムとの連携実績が豊富。企業の成長に合わせた柔軟なカスタマイズが可能。自社の特殊な業務要件に合わせるため、初期設定やカスタマイズに時間とコストがかかる場合がある。Salesforce、kintone、HubSpot、Zoho CRM
特化型(バーティカルSaaS)業界特有の商慣習や業務フローに合わせて開発されており、直感的に使いやすく現場に定着しやすい。他業界への転用が難しく、機能拡張の自由度が汎用型に比べて制限されることがある。ANDPAD(建設)、いえらぶCLOUD(不動産)、PORTERS(人材)

自社の業務フローが業界の標準的な商慣習に沿っている場合はバーティカルSaaSが適していますが、独自の販売チャネルや複雑な社内プロセスを持つ場合は、カスタマイズ性の高い汎用型が有利になります。

選定ポイント4:業界特化型ツールのカバー範囲を確認する

営業ツール比較のポイント5の図解

近年、バーティカルSaaSの領域は急速に拡大しています。建設業界や不動産業界だけでなく、IT業界、人材、コンサルティング、広告、製造業など、多岐にわたる業界で専用の営業ツールが登場しています。

たとえば、製造業向けツール(Aperza Cloudなど)では、複雑な部品構成や多段階の見積もりプロセスに対応した機能が標準搭載されています。人材業界向けツール(PORTERSやHRBCなど)では、求職者と企業の最適なマッチングを支援する独自のスコアリング機能が強みです。また、IT・SaaS業界向けにはサブスクリプションの売上管理やチャーン(解約)予測に特化したツール(Scalebaseなど)が重宝されています。

自社が属する業界のニッチな課題をどこまで網羅しているかを確認することが重要です。現場の営業担当者が直感的に操作できる画面設計になっているかを重点的にチェックしましょう。

選定ポイント5:営業効率化ツールの費用対効果(ROI)を評価する

営業効率化ツールの比較を行う際、導入後の費用対効果(ROI)が測定できる設計になっているかは極めて重要です。どれほど高機能なツールを導入しても、運用目的が曖昧では成果につながりません。

MAツールの費用対効果が出ない企業の共通点は「ツールを導入したが、ROIを測るための設計がされていない」状態にあると指摘されています。逆に、活用設計をしっかりと整備したことで、1年間に問い合わせ数が約10倍に増加した成功事例も存在します。

リード獲得数だけでなく、商談数や受注率までを追跡し、施策ごとの費用対効果を正確に算出できる機能(ダッシュボードでの可視化やレポートの自動生成など)が備わっているかを確認しましょう。

選定ポイント6:既存システムとの連携性を確認する

営業ツール比較のポイント6の図解

新しい営業ツールを導入する際、すでに社内で稼働している会計システム(マネーフォワード クラウドやfreeeなど)やチャットツール(Slack、Chatwork、Microsoft Teamsなど)との連携性は重要なチェックポイントです。データが分断されてしまうと、二重入力の手間が発生し、かえって業務効率が低下してしまいます。

とくにSFAとMAを別々のベンダーから導入する場合、両者のシームレスな連携が不可欠です。MAが顧客の行動をトリガーとして興味関心度合いを数値化し、最適なタイミングでSFAに通知を送る仕組みが必要です。

API連携の豊富さや、ノーコードで連携できるiPaaSツール(ZapierやAnyConnect、BizteX connectなど)に対応しているかを確認し、データの一元管理が可能なシステムを選びましょう。

選定ポイント7:現場での使いやすさと定着率を見極める

どんなに優れた機能を持つツールでも、現場の営業担当者が入力してくれなければ意味がありません。入力画面が複雑だったり、動作が重かったりすると、ツールの利用が形骸化してしまいます。

導入前に無料トライアルを活用し、実際の業務フローに沿って操作性をテストすることが推奨されます。とくに、スマートフォンやタブレットからの直感的な入力(音声入力機能や、名刺スキャン機能の有無など)に対応しているかは、外出の多い営業担当者にとって重要なポイントです。

現場の負担を最小限に抑えつつ、必要なデータを確実に入力できるUI/UXを備えたツールを選ぶことが、定着率を高める鍵となります。

選定ポイント8:サポート体制とセキュリティ要件をチェックする

SaaS型システムを検討する際、機能面だけでなく、導入後のサポート体制やセキュリティ基準を事前に把握しておくことが重要です。これが、失敗しない営業ツール比較の最終ステップとなります。

初期費用を抑えられIT専門要員が不要という利点の一方で、システム管理を事業者側に依存する特有の課題も存在します。導入時のオンボーディング支援の有無や、日々の問い合わせへの対応スピード(チャットサポート、電話対応など)、さらにサービス品質の保証項目(SLA)が明確に定められているかを確認することが不可欠です。

また、情報漏洩を防ぐためのアクセス権限設定や、万が一のシステム障害時に営業活動がストップしないよう、代替手段や対応フローをあらかじめ策定しておく必要があります。運用リスクも含めた総合的な視点で比較を進めましょう。

まとめ

本記事では、BtoB営業における最適な営業ツール比較のための8つの選定ポイントを解説しました。自社の課題を正確に特定し、SFA・MAの比較でそれぞれの役割の違いを理解することが、ツール選びの第一歩です。

さらに、汎用型と業界特化型(バーティカルSaaS)のメリットを比較し、既存システムとの連携性や現場での使いやすさを評価することが重要です。導入後の運用設計や効果測定まで見据えたツール選定が、営業効率化と商談化率向上を実現する鍵となるでしょう。

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Sonogo編集部

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