営業メールの例文と書き方|アポ打診・提案・追客で使える型

営業メールは「件名で開封させ、書き出しで読む理由を示し、本文は要点を3つ以内に絞り、最後に返信しやすい一文(CTA)で締める」のが基本の型です。この型に沿えば、新規アポの打診も、提案後のフォローも、反応がない相手への追客も、迷わず短時間で書けます。
この記事では、まず営業メールに共通する型を押さえ、そのうえで「新規アポ打診」「提案後フォロー」「反応がない相手への追客」のシーン別に、そのまま使える例文を紹介します。最後に、送ったメールが読まれたかどうかを把握して追客の精度を上げる考え方にも触れます。
営業メールの基本の型(件名・書き出し・本文・CTA)
営業メールは、件名・書き出し・本文・締めの4つのパーツに分けて考えると、誰が書いても一定の品質になります。それぞれの役割は次のとおりです。
| パーツ | 役割 | 書き方のポイント |
|---|---|---|
| 件名 | 開封してもらう | 用件と相手のメリットを15〜20字で。会社名や紹介者名を入れると開封率が上がる |
| 書き出し | 読み続ける理由を示す | 誰が・なぜ連絡したかを1〜2文で。前置きの自己紹介は最小限に |
| 本文 | 要点を伝える | 相手の課題→提供できる価値の順。要点は3つ以内に絞る |
| 締め(CTA) | 次の行動を促す | 返信のハードルを下げる一文。日時の候補や「ご都合いかがでしょうか」など具体的に |
ポイントは「相手が読んで5秒で用件と次にすべきことが分かる」状態をつくることです。営業メールは読まれない前提で書くものなので、長い自己紹介や会社説明から始めず、相手にとっての要点を先に置きます。CTA(行動喚起)とは、読み手に次の一歩を促す一文のことで、ここが曖昧だと「検討します」で止まり、商談につながりません。
件名は特に重要です。受信箱には毎日大量のメールが届くため、件名で用件が伝わらないと本文は読まれません。「【ご提案】◯◯のコスト削減について(株式会社△△)」のように、用件・相手メリット・差出人がひと目で分かる形にします。
新規アポ打診の営業メール例文
新規アポ打診のメールは、「なぜあなたに連絡したのか」を明確にし、相手のメリットを一言で示してから、負担の軽い打診で締めます。面識のない相手ほど、いきなり長い提案を送らず「一度お話しする価値があるか」を判断してもらうことに徹します。
例文(新規アポ打診)
件名:【ご相談】◯◯業務の効率化について(株式会社△△ 山田)
株式会社□□ 営業部 ◯◯様
突然のご連絡失礼いたします。株式会社△△の山田と申します。
御社が公開されている◯◯の取り組みを拝見し、当社が支援している△△の領域でお役に立てる可能性があると考え、ご連絡いたしました。
当社では、同業の企業様で◯◯の工数を月◯時間削減した実績がございます。御社の現状をうかがったうえで、活かせそうな点があればご共有できればと思います。
一度、15分ほどお電話やオンラインでお話しさせていただけないでしょうか。下記のいずれかでご都合のよい日時はございますか。
・◯月◯日(◯)10:00〜12:00 ・◯月◯日(◯)14:00〜17:00
上記が難しい場合は、ご都合のよい候補をお知らせいただけますと幸いです。
何卒よろしくお願いいたします。
この型の要点は3つです。第一に、書き出しで「相手の取り組みを見た」という連絡理由を示し、一斉送信ではないと伝えること。第二に、具体的な実績を一つ入れて話す価値を感じてもらうこと。第三に、「15分」「日時の候補」のように相手の負担を軽くして返信のハードルを下げることです。
提案後のフォローメール例文
提案後のフォローメールは、「お礼+検討状況の確認+次の打ち手」の3点を簡潔にまとめます。提案しっぱなしにせず、相手が社内で検討しやすい材料を添えると前に進みやすくなります。
例文(提案後のフォロー)
件名:先日のご提案について(株式会社△△ 山田)
株式会社□□ ◯◯様
先日はお時間をいただき、誠にありがとうございました。
ご提案した◯◯について、その後のご検討状況はいかがでしょうか。社内でご共有いただく際に、判断材料として下記もお送りいたします。
・導入企業の事例(◯◯業界) ・費用と効果の試算
ご不明な点や、追加でご確認になりたい点があれば、遠慮なくお申し付けください。改めて15分ほどお打ち合わせの場をいただくことも可能です。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
フォローメールでありがちな失敗は、「その後いかがでしょうか」だけで終わってしまうことです。相手は社内調整に追われていることが多いため、検討を後押しする材料(事例・試算・比較表など)を一緒に渡すと、こちらから状況を動かせます。送るタイミングは、提案から3〜5営業日後を目安にすると、催促にならず忘れられもしない頃合いです。
反応がない相手への追客メール例文
反応がない相手への追客は、催促ではなく「相手の状況を気づかいながら、判断に必要な情報を再提示する」スタンスで書きます。返信がないのは興味がないからとは限らず、優先順位が下がっているだけのことも多いためです。
例文(反応がない相手への追客)
件名:◯◯のご提案の件、その後いかがでしょうか(株式会社△△ 山田)
株式会社□□ ◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の山田です。
先日お送りした◯◯のご提案について、改めてご連絡いたしました。お忙しいところ恐れ入ります。
その後、社内でのご検討状況はいかがでしょうか。もし判断に必要な情報が不足していましたら、追加でご用意いたします。
現時点で優先度が高くないようでしたら、その旨だけでも一言いただけますと、こちらも適切なタイミングで改めてご案内いたします。
引き続きよろしくお願いいたします。
追客で大切なのは「相手に判断を返しやすくする」ことです。「ご検討状況はいかがでしょうか」だけでなく、「優先度が高くなければその旨だけでも」と逃げ道を用意すると、返信率が上がります。また、同じ内容を何度も送るのではなく、毎回新しい情報(事例の追加・価格改定の案内・期限のあるキャンペーンなど)を一つ添えると、追客のたびに連絡する理由が生まれます。
なお、追客は回数だけでなく間隔も重要です。最初のフォローは数日後、その後は1〜2週間おきにし、3〜4回連絡して反応がなければ一度引くのが一般的な目安です。しつこさは関係を壊しますが、適切な間隔での再アプローチは「忘れられない営業」として機能します。
送ったメールが「読まれたか」を把握して追客の精度を上げる
追客がうまくいかない大きな原因は、送ったメールや資料が読まれたかどうかが見えないことです。読まれたか分からないまま追客すると、すでに興味を失った相手に何度も連絡したり、逆にいま検討している相手を放置したりと、タイミングが当てずっぽうになります。

ここで効くのが、メールの開封や、添付資料の閲覧を可視化する考え方です。たとえば営業資料トラッキングツールのSonogo(https://sono-5.com)では、提案資料を共有リンクに変えて送るだけで、誰がいつ開いたか・どのページを何秒見たかが記録され、開封や閲覧がSlackやメールにリアルタイムで通知されます。「いま読んでいる相手」が分かれば、関心が高まっているその瞬間に追客の連絡を入れられます。
つまり、これまで紹介した例文を「いつ送るか」の判断材料が手に入るということです。提案後のフォローなら資料を開いた直後に、追客なら相手が再び資料を見返したタイミングに合わせる、といった具合に、同じ例文でも届くタイミングが変わるだけで反応は大きく変わります。例文の質を高めることと、送るタイミングを最適化すること。この両輪がそろうと、営業メールの返信率と商談化率は着実に上がっていきます。
まとめ:型で書いて、タイミングで届ける
営業メールは、件名・書き出し・本文・CTAの基本の型を押さえれば、新規アポ打診・提案後フォロー・追客のどのシーンでも短時間で安定した品質で書けます。この記事の例文は、会社名や用件を差し替えればそのまま使えるので、まずは自分の定番フォーマットとして手元に持っておくのがおすすめです。
そのうえで一段成果を伸ばすなら、「送ったメールや資料が読まれたか」を把握し、相手が関心を持っている瞬間に合わせて追客することです。型でメールの精度を上げ、タイミングで届ける。この2つを意識して、明日からの営業メールに取り入れてみてください。



