営業マネジメント・戦略

【無料テンプレート付】セールスファネルの作り方|業種別の例と歩留まり改善の手順

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SonogoSonogo編集部
【無料テンプレート付】セールスファネルの作り方|業種別の例と歩留まり改善の手順

BtoB営業で歩留まりを改善するには、各フェーズ(認知・興味関心・比較検討・商談)での顧客の離脱原因をデータで特定し、最適なアプローチを設計する「セールスファネル」の構築が不可欠です。本記事では、IT・SaaSや製造業などの業種別セールスファネルの例と、成果を出す具体的な作り方を解説します。すぐ使える無料のセールスファネルのテンプレートも提供するので、属人的な営業から脱却し、確度の高い商談を効率的に増やすヒントとしてご活用ください。

なぜBtoB営業にセールスファネルが必要なのか

セールスファネルの必要性

BtoB営業において、見込み顧客(リード)が最初の接点から実際の受注に至るまでの道のりは長く、複雑です。セールスファネル(Sales Funnel)は、この「認知から購買までのプロセス」を漏斗(ファネル)の形に図式化し、各段階でどれだけの顧客が次のステップへ進んだか(歩留まり)を可視化するフレームワークです。

セールスファネルの作り方を正しく理解して運用する最大のメリットは、営業担当者の「勘」や「経験」に頼る属人的なアプローチから脱却できる点にあります。どのフェーズで顧客が離脱しているのかを数値で把握できるため、「アポ獲得率は高いが、提案後の失注が多い(クロージング力に課題がある)」といった組織のボトルネックが明確になり、的確な改善策を打てるようになります。

業種別セールスファネルの例と歩留まりの傾向

業種別セールスファネルの例

業界やビジネスモデルによって、最適なファネルの形は異なります。ここでは、代表的な業種である「IT・SaaS」と「製造業」におけるセールスファネルの例を紹介し、それぞれの歩留まりの傾向と対策を解説します。

IT・SaaS業界におけるセールスファネルの例

SaaS型のビジネスモデルでは、Web経由でのリード獲得からオンラインでの商談、そして無料トライアルを経由して本契約に至るプロセスが一般的です。

  • 認知・興味(リード獲得): Webサイト、オウンドメディア、SNS
  • 比較検討(MQL/SQL化): ホワイトペーパーダウンロード、ウェビナー参加
  • 商談・体験: オンライン商談、無料トライアル(14〜30日間)
  • 受注・契約: 有料プランへの移行

IT・SaaS業界では、無料トライアルから有料契約への歩留まり(転換率)が業界平均で約15〜20%と言われています。この数値を下回る場合は、トライアル期間中のカスタマーサクセス(オンボーディング支援)が不足している可能性が高いため、操作ガイドの拡充や活用セミナーの実施などの対策が求められます。

製造業におけるセールスファネルの例

BtoBの製造業やメーカーでは、商材の単価が高く、購買に関わる意思決定者が複数存在する(購買部門、技術部門、経営層など)ため、検討期間が数ヶ月から年単位に及ぶことも珍しくありません。

  • 認知・興味(リード獲得): 専門展示会、業界誌広告、カタログ請求
  • 比較検討: 工場見学、技術セミナー、初期ヒアリング
  • 商談: 仕様すり合わせ、試作品(サンプル)の提供、見積もり提出
  • 受注・契約: 社内稟議の通過、発注書の受領

製造業における典型的な課題は、展示会で獲得した大量の名刺(リード)からの商談化率が5%以下に留まるなど、初期フェーズの歩留まりの悪さです。これは、名刺交換後に十分なリードナーチャリング(顧客育成)が行われず、放置されてしまうことが原因です。興味関心を引き上げるための継続的なメール配信や、技術的な課題解決に特化した個別のアプローチが重要になります。

成果を出すセールスファネルの作り方4ステップ

セールスファネルの作り方4ステップ

自社の営業プロセスに合ったファネルを構築するには、闇雲にフェーズを分けるのではなく、顧客の購買行動を起点に設計する必要があります。ここでは、具体的なセールスファネルの作り方を4つのステップで解説します。

1. 顧客の購買行動プロセスを定義する

まず、ターゲットとなる顧客が自社の商品を認知してから購入に至るまでのステップ(カスタマージャーニー)を可視化します。顧客がどの段階でどのような課題を感じ、どのような情報を求めているのかを整理することで、ファネルの土台となるフェーズが決まります。

2. 各フェーズの移行条件(クライテリア)を設定する

ファネルを機能させるための最重要ポイントは、顧客が次のフェーズへ進んだとみなす「客観的な基準(移行条件)」を設定することです。 「なんとなく脈がありそうだから」という営業担当者の主観を排除し、「料金ページを3回以上閲覧した」「BANT条件(予算、決裁権、必要性、導入時期)のうち3つをヒアリングできた」など、誰が見ても同じ判断ができる具体的な条件を定義します。

3. リードスコアリングによる興味関心度の数値化

顧客の行動履歴(メール開封、資料ダウンロードなど)に点数をつけ、興味関心度合いを数値化する「リードスコアリング」を導入します。「合計スコアが50点を超えたらインサイドセールスから架電する」といったルールを設けることで、アプローチの空振りを防ぎ、ベストなタイミングで商談を打診できるようになります。

4. フェーズに合わせたコンテンツの準備

各フェーズの顧客が次のステップへ進みたくなるような、適切なコンテンツ(営業資料)を準備します。初期アプローチの質を高めるためには、複雑な情報を簡潔に伝える工夫が不可欠です。営業資料をペライチ(1枚)でまとめる構成術!決裁者を動かす3つのコツとサンプル などを参考に、顧客の理解をスムーズに促す資料を作成しましょう。

無料のセールスファネルのテンプレートと活用法

無料テンプレートの活用法

ファネルの設計を一から行うのは手間がかかるため、まずは汎用的なセールスファネルのテンプレートを活用して自社のプロセスを当てはめてみることをおすすめします。Excelやスプレッドシートに以下の表をコピーして、そのまま管理シートとしてお使いください。

【BtoB営業向け】セールスファネル管理テンプレート(基本例)

フェーズ名フェーズの定義・移行条件対象件数移行率(歩留まり)営業アクションの例
リード(認知)ホワイトペーパーDL、展示会名刺交換1,000件-ステップメール配信、メルマガでの定期接点
MQL(興味関心)料金ページを3回以上閲覧、ウェビナー参加200件20.0%インサイドセールスからの架電、ヒアリング
SQL(比較検討)BANT条件のうち3つ以上を確認できた50件25.0%フィールドセールスへの引き継ぎ、提案資料作成
商談・提案決裁者同席の商談を実施し、見積もりを提出した20件40.0%個別の課題解決策の提示、費用対効果の説明
受注・契約稟議が通過し、契約書を締結した5件25.0%オンボーディング開始、カスタマーサクセス連携

※上記の「移行率(歩留まり)」は、前のフェーズから次のフェーズへ進んだ割合を計算したものです。

チーム内でこのテンプレートを共有し、週次・月次の営業会議で「各フェーズの件数」と「歩留まり」の推移を確認します。どこで数字が落ち込んでいるかを可視化することで、属人的な営業からの脱却が可能です。

また、提案フェーズで使用する資料の作成時間を短縮するために、無料パワポで成約率UP!「刺さる」営業資料テンプレートの活用と作成術 も併せて活用することで、営業活動全体の生産性を向上させることができます。

歩留まりを劇的に改善するボトルネックの特定方法

ボトルネックの特定と改善

他社の優れたセールスファネルの例を参考に構築しても、実際の運用で最も重要なのが、「どこで顧客が離脱しているのか」というボトルネックを特定し、改善策を打つことです。

たとえば、「リードからアポ獲得への移行率は高いが、初回のオンライン商談から次回の具体的な提案(2回目アポ)への歩留まりが著しく低い」というデータが出た場合、初回商談での「課題ヒアリング不足」や「顧客の課題解決に向けたストーリー提示の弱さ」が原因として疑われます。

こうしたボトルネックを解消するには、営業資料の構成そのものを見直す必要があります。成約率が劇的に上がる「営業資料」の作り方と構成|オンライン商談で決裁者を動かすコツ を参考に、単なる機能説明ではなく、顧客の課題に寄り添った提案ができるよう資料とトークスクリプトを改善しましょう。客観的なデータに基づいてファネル内のボトルネックを一つずつ潰していくことが、成約率を最大化する最短ルートです。

まとめ

BtoB営業において、属人的な活動から脱却し、確度の高い商談を継続的に生み出すためには、セールスファネルの構築が欠かせません。本記事で解説したポイントを改めて整理します。

  • 歩留まりの可視化: ファネルを通じて、どのフェーズで顧客が離脱しているかを数値で把握する
  • 業種に合わせた設計: IT・SaaSや製造業など、自社のビジネスモデルに適したセールスファネルの例を参考に全体像を描く
  • 移行条件の明確化: 顧客が次のステップへ進むための具体的な条件を設定する
  • テンプレートの活用: セールスファネルのテンプレートを用いて、チーム全体で共通認識を持ちながら運用する
  • データに基づく改善: 特定したボトルネックに対して、営業資料やアプローチ手法の見直しを行う

本記事で紹介したセールスファネルの作り方を実践し、顧客の購買行動に寄り添った最適な営業プロセスを構築してください。データに基づいたPDCAサイクルを回し続けることで、限られたリソースでも最大限の営業成果を上げることが可能になります。

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Sonogo編集部

営業資料・メールの閲覧トラッキング&分析ツール「Sonogo」の編集部です。セールスイネーブルメント、営業DX、メール配信に関する最新情報やノウハウをお届けします。

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